フロー型、ストック型メモとは何か

2 min 33 views

データは大別してフロー型とストック型に分かれる。
情報管理において、このふたつのちがいは大事です。
これからどのようにデータを残すのかにかかわってくるかです。

もくじ

フローとストックとは何か

フローとストックという概念は主に経済学において用いられています。

ストック=ダムの水が溜まっている様子
フロー=ダムに水が流入したり、流出したりする様子

経済学の用法では、フローではなく、ストックすることを目標とします。
身近なケースに置き換えると、単発の大口1つよりも小口を継続して安定的な収入をえる、そんなイメージですね。

フロー型データ(情報フロー) ♻️ストック型データ(ストック情報) とは何か

フロー型メモ

  • フロー型は一時的で使い捨て
  • 再利用性が低い

ストック型メモ

  • ストック型はリサイクル可能♻️
  • フロー型メモが集積しストック化したものはリサイクルしにくい

フロー型メモ

ノートは授業で使うときはフロー型と言えます。
情報を整理しながら話を聞くと、わかりやすいですよね。
電話しながら走り書きするのもフロー型です。
一時的な役割を果たします。

天気予報のように、最新で正確な情報のほうが優先される特徴もあります。
今日より明日、明日より明後日の天気予報のほうが正確です。

デジタルのフロー型メモの実例

  • LINEのメモ機能
  • メッセージの履歴
  • Twitter

ストック型メモ

フロー型メモが、再利用可能な形になる時にストック型メモと言えます。

天気予報の過去の情報は、一部だけでは役に立ちません。

  • 去年台風がどの時期に何度来た
  • この時期はにわか雨が多いので傘を常に持ち歩いたほうがいい
    といった情報は、集積されて再利用されることに価値があります。
  • Evernote
  • Notion
    などが、ストック型メモアプリといえます。

集積されたフロー型メモ

フロー型メモが、積もって再利用性が低いまま集積されると、使いにくいストック型メモの塊が出来ます。
デジタルゴミ屋敷となり、デットストックされるのです。

ノートの数が多くなるにつれて、精神が絞られるような思いをすることがあるかもしれません。

一つの例をあげましょう
ネイバーまとめというサービスが9月末に惜しまれつつ終わりました。
いい情報もありました、でも正しいかどうかわからない情報も多く集積されて、品質の低いと感じる人もいました。

情報は役に立ちます
低品質の情報に圧倒されるとぐったりしてしまうことでしょう。
情報を集積することにした場合には、適切な個人情報管理(PKM)の技術が必要になってきます。

まとめ

まとめです
今フロー型でメモを取っているのか、ストック型でメモを取っているのか自分で把握していることが大事です。
フロー型メモを集積し続けると、資料はデジタルゴミ屋敷化します。

フロー型メモのクオリティをあげ、ストック型メモのリサイクル性を高めると、情報の管理がしやすくなるといえます。

フローとストックという経済現象を記述するのに用いる概念を情報に適用したのは誰なんでしょうか。
私にはわかりませんが、梅棹忠夫さんという方は今から30年以上前にこんな風に書いています。

一般に、日本経済は、フローはひじょうにおおきいが、ストックがあまり大きくないといわれる。家計でいえば、収入・支出はおおきいが、財産はわずかしかない、というタイプであろう。同じような状況を、日本社会における情報のありかたについても指摘することができる。一定期間のうちに日本の社会を流れる情報のフローの量は、ものすごいものがある。それにくらべて、現時点における日本の情報ストックは意外に貧弱なのではないか。人間でいえば、あまりものを知らぬ冗舌家のようなものであろうか。たくさんしゃべるが、内容にとぼしい。経済と同じく、情報においても日本社会はストックよりもフロー、というタイプになっている。

情報の蓄積が乏しいから、したがって、蓄積された情報を整理することも、あまり重要視されない。この社会にあっては情報はつねに「つかいすて」なのである

情報管理論:p104 梅棹忠夫 

見回してみると、フロー+デットストックの塊があふれています。
情報が無限に集積できるようになったとしても、自分の周りの情報をきちんとする技術は身に着けたいものですね。